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「このカボチャ、生で食べられるの?」「ナスも生で?」「人参ギライなんだけど、このニンジンは食べられる!」
レストラン『農家の台所』の名物サラダバー(右写真)は、スタッフが畑で経験した驚きや感動を凝縮したもの。
こだわり農家の畑を訪問すると、これまでの固定概念を覆す野菜に出会え、本当にワクワクします。
一方で、なんでこんなに美味しい野菜・面白い野菜を普段全く見かけないんだろう?という疑問も生まれました。
一般の野菜と何が違うかというと、『品種』が違います。
市場に多く出回っている品種は、「安定的に生産できる」「流通過程で傷みにくい」「効率よく箱詰めできる形やサイズ」などといった生産・流通側の観点で選ばれており、残念ながら味は二の次になっている場合がほとんどです。
でも、お客様に美味しいと喜んでもらいたいと考えているこだわり農家は、栽培が難しくても、輸送にデリケートでも、味の良し悪しでどの品種を育てるかを決めています。
例えば、ニンジンの一般的な品種は「向陽2号」。ニンジン臭さはほどほどにあり、肉質が硬めで、流通中に傷みにくいのが特徴です。これに対して「ひとみ五寸」(右写真の右2本)は、見た目は普通のニンジンですが、ひとくち食べてみると、ニンジン臭くなくて、柿みたいにとってもフルーティ。ニンジン嫌いの方でも食べられるほど、味が違うんです。しかし、柔らかく割れやすいので一般の流通では敬遠されて、ほとんど市場には出回っていません。
農家の台所では、味を第一に、品種にまでこだわった仕入をし、どんどん紹介していくことで、こういったポテンシャルの高い品種をメジャーにしていきたいと思っています。